90年代、英国が生んだノエル&リアムのギャラガー兄弟率いるオアシスの輝かしいデビューアルバム。リリースから、今年で10年経ちこのアルバム制作に対するドキュメントDVDがリリースされるということで、久々に聞き返してみた。当時、猛攻していたニルヴァーナやパール・ジャムといったグランジ勢が一段落した頃、ようやくメロディ云々のバンドが(それも英国から)出てきて嬉しかったものだ。
英国はちょうどブラーやパルプ、エラスティカといったバンドが活躍し、ブリット・ポップというジャンルで一括りにされていたが、そこへ真打ちのオアシスの登場ときたところであった。彼らがガンズ&ローゼズ以来、ロックスターとしての器とも言うべき(?)トラブルメーカーとして、毎週のように新聞・雑誌を賑わせていた。
CEが日本盤のみのボーナストラックということもあり、アルバム本編の流れが崩れてしまうところが残念で仕方ないが、とにかく英国大衆歌謡節が全開という素晴らしい。音がショボイのは残念であるが、1stアルバムならではの初期衝動的な勢いで聴くものを圧倒する。
このアルバムからの数枚のシングルカット(B面は新曲ばかり)に、名曲「ホワットエヴァー」〜次のアルバムまでが、紛れもなくオアシスの黄金期である。
<お薦め度>★★★☆
2004/9/26 |